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眼科歳時記(R5‐1月、最終回)

2023.01.07

  【小寒】(1月5日頃)最も寒い時期のはじまりです。昨年1月から連載した眼科歳時記は、ちょうど1年が経過しました。季節が一回りした所で、今回で区切りとしたいと思います。稚拙な文章にも拘らず毎回心に留めていただいた皆様には心より御礼申し上げます。
 昨年は、新型コロナウイルスに翻弄された1年でしたが、今年こそ皆様の日常に穏やかで平和な日々が訪れますよう願ってやみません。
「何となく今年はよい事あるごとし 元旦の朝晴れて風なし  石川啄木」

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眼科歳時記(12月-2)

2022.12.21

【冬至】(12月22日)一年のうちで昼が最も短かい頃。「冬至にかぼちゃを食べるとかぜをひかない」と言われています。かぼちゃにはベータカロチン、ビタミンB類、ビタミンC、鉄分などが豊富に含まれています。特にベータカロチンの一部は、体内でビタミンAに変換され、目の表面の細胞を正常に保つ働きをしたり、網膜にある光を感じる物質の構成成分にもなります(7月-2の歳時記で、目のビタミンとして記載)。ビタミンAに変換されなかったベータカロチンには、抗酸化作用や免疫亢進作用があります。この時期、いろいろな調理法でかぼちゃを味わってください。 

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眼科歳時記(12月)

2022.12.05

【大雪】(12月7日頃~)空は雪雲に覆われ、いよいよ本格的な冬の到来を感じる頃。北国からは雪の便りが聞かれます。良く晴れた日にサングラスを忘れてスキーをした後、眼が痛くなったことはありませんか?所謂「雪目」です。日光の紫外線を浴びた為に角膜に多数の点状の傷ができる紫外線眼症です。眼痛の他、目やにや充血も自覚する為、ウイルス性などの結膜炎と間違われることがあります。紫外線殺菌灯、溶接光などでも同様の紫外線眼症が発症します。

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眼科歳時記(11月)

2022.11.05

【立冬】(11月7日頃) 秋が極まり、いよいよ冬の気配を感じる季節です。毎日の散歩道、小学校のフェンスに沿って植えられたサザンカ(山茶花)の木に沢山のつぼみを見つけました。もうすぐ満開の赤や白の花が観られます。所でサザンカとツバキ(椿)の違いって分かりますか?どちらも日本原産でよく似ていますが、2,3の違いがあるそうです。ツバキは、お茶室に飾られる茶花の代表ですが、花が散る時、花首からポロっと落ちるので武士には好かれなかったと言われています。一方、サザンカは花びら単位で散るそうです。

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眼科歳時記(10月)

2022.10.23

 【霜降】(10月23日頃) 初めて霜が降りる頃。この時期の旬の果物は柿です。「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養価の高い果物です。特にビタミンCが豊富です。ビタミンCはコラーゲン線維を作るための必須栄養素です。眼にも何種類ものコラーゲン線維が存在していますので、ビタミンCは眼の健康維持にとっても重要です。但し、柿を食べ過ぎると胃の中に硬い石様のものが出来て、腹痛、嘔吐、更に腸閉塞の原因になる事があるそうです(柿胃石症)。注意してください。

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