【小寒】（1月5日頃）最も寒い時期のはじまりです。昨年1月から連載した眼科歳時記は、ちょうど1年が経過しました。季節が一回りした所で、今回で区切りとしたいと思います。稚拙な文章にも拘らず毎回心に留めていただいた皆様には心より御礼申し上げます。
　昨年は、新型コロナウイルスに翻弄された1年でしたが、今年こそ皆様の日常に穏やかで平和な日々が訪れますよう願ってやみません。
「何となく今年はよい事あるごとし　元旦の朝晴れて風なし　　石川啄木」

【冬至】（12月22日）一年のうちで昼が最も短かい頃。「冬至にかぼちゃを食べるとかぜをひかない」と言われています。かぼちゃにはベータカロチン、ビタミンB類、ビタミンC、鉄分などが豊富に含まれています。特にベータカロチンの一部は、体内でビタミンAに変換され、目の表面の細胞を正常に保つ働きをしたり、網膜にある光を感じる物質の構成成分にもなります（7月-2の歳時記で、目のビタミンとして記載）。ビタミンAに変換されなかったベータカロチンには、抗酸化作用や免疫亢進作用があります。この時期、いろいろな調理法でかぼちゃを味わってください。　

本日12月18日（日）の外来診察は、院長に代わって副院長が担当します。宜しくお願い致します。

令和4年12月30日(金)より令和5年1月4日（水）まで休診とさせていただきます。尚、12月29日（木）の診療時間は、10時30分より13時までとさせていただきます。担当は副院長です。ご迷惑をお掛けいたしますが、宜しくお願い申し上げます。

【大雪】（12月7日頃～）空は雪雲に覆われ、いよいよ本格的な冬の到来を感じる頃。北国からは雪の便りが聞かれます。良く晴れた日にサングラスを忘れてスキーをした後、眼が痛くなったことはありませんか？所謂「雪目」です。日光の紫外線を浴びた為に角膜に多数の点状の傷ができる紫外線眼症です。眼痛の他、目やにや充血も自覚する為、ウイルス性などの結膜炎と間違われることがあります。紫外線殺菌灯、溶接光などでも同様の紫外線眼症が発症します。