院長コラム

COLUMN

当院における新型コロナウイルス感染防止対策

2021.01.27

新型コロナウイルス感染拡大防止の為、東京では現在2回目の緊急事態宣言が出されています。感染を恐れて、これまで定期的に医療機関を受診されていた方でも通院を控えている方がおられると思います。そこで、当院を受診しようとする方に少しでも安心してご来院いただけるように、私たちが現在実施している感染防止対策をご紹介したいと思います。

1.紫外線(UVC)による空間除菌装置を(大小)2台設置しています。

2.検査機器は、使用後必ずアルコール消毒しています。

3.出来るだけ窓を開けて、換気に努めています。

4.室内空気の循環の為、3台のサーキュレーターを使用しています。

5.室内湿度を一定に保つ為、3台の加湿器を使用しています。

6.診療開始前にスタッフ全員の健康状態(検温等)をチェックしています。

7.スタッフ全員、マスク着用と出来るだけこまめな手洗いをしています。

8.ご来院の際にはマスク着用、手指のアルコール消毒をお願いしています。

9.受付に飛沫防止用の透明アクリルボードを設置しています。

10.体調の悪そうな方には、お声を掛けさせていただいております。

11.診察時間、検査時間を出来るだけ短縮して院内での密を避けるようにしています。

12.待合室が混雑した場合は、一時的な外出をお願いしています。

以上の様に、出来る限りの感染防止策を実施しています。安心してご来院いただくようお願い申し上げます。

カテゴリー| その他

花粉によるアレルギー性結膜炎

2021.01.10

皆様、明けましておめでとうございます。

昨年(令和2年)は、コロナ、コロナで明け暮れた1年でしたが、年が明けても全く収束の兆しが見えません。遂に1月7日関東の1都3県に2回目の緊急事態宣言が発出されました。そんな深刻な状況ではありますが、一方で連日のコロナ関連報道には少々うんざりしている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、コロナとは全く別の話題、「花粉によるアレルギー性結膜炎」の話をしたいと思います。

先ずは、この病気の成り立ちについてお話します。スギなどの花粉が眼局所(結膜)に接触すると、肥満細胞に働きかけてヒスタミンと言う化学物質を遊離させます。遊離したヒスタミンは、結膜組織内にある三叉神経細胞のH1受容体に結合する事により痒みを惹起します。また、同様の機序により結膜毛細血管を拡張させて充血や浮腫(むくみ)と言った炎症反応を引き起こします。この様な状態が「花粉症によるアレルギー結膜炎」です。この疾患に対する主な治療法は、抗アレルギー薬の点眼です。抗アレルギー薬の作用点は、3つあります。先ず1番目の作用点は、肥満細胞からヒスタミンが遊離するのを抑える働きです。2番目には、三叉神経等の結膜組織内細胞にあるH1受容体に結合して、ヒスタミンが受容体に結合するのをブロックする働きです。更に3番目の作用点は、花粉飛散の前に予め投与することによって、ヒスタミンの結合可能なH1受容体の数を減少させる働きです。点眼薬の種類によっては、1番目の働きのみのもの、1,2番目の働きがあるもの、更に3つとも作用点があるものなどがあります。最近特に3番目の働きが注目されています。抗アレルギー薬を花粉の飛散開始日より2~3週間前から投与する事によって、ヒスタミンの付くH1受容体の数を予め減少させておき、痒みなどの症状の発現を遅らせ、かつ重症化させない効果があると考えられています。所謂、「初期療法」呼ばれる投与法です。

今年の関東地方におけるスギ花粉の本格的な飛散開始日は、2月中旬と予測されています。とすると、抗アレルギー薬の点眼は、1月下旬から始めるのが症状軽減の為に有効と思われます。毎年花粉症に悩まされている皆様、今年は少し早めに抗アレルギー薬の点眼を開始する「初期療法」を試してみてください。

カテゴリー| 結膜疾患

Best Doctors in Japan

2020.11.23

Best Doctors in Japan 2020-2021に選出されました。

“Best Doctors”とは米国ベストドクターズ社による「各分野における名医」を選出認定する制度で、日本では(株)法研が総代理店となって活動しています。その選出方法は、各々の専門分野、関連分野の多数の医師に対し、「自分自身または家族の治療を、自分以外の誰に委ねるか」という観点からピアレビュ―調査を行い、他の医師から一定以上の評価を得た医師をBest Doctorとして、選出しているそうです。その結果、本年度は日本全国で7,164名の医師が、Best Doctors in Japan 2020-2021に選出されています。

ベストドクターズ社は、米国に本拠を置き、「病に苦しむ方々が最良の医療を享受できるように」との理念の下、米国はじめ世界各国で、重篤な疾患に苦しむ方々への「ベストな医師=Best Doctors 」の照会等を柱に活動している会社です。ベストドクターズ社についてさらに詳しく知りたい方は、同社のHP(下記)をご参照ください。

https://bestdoctors.com/japan/

カテゴリー| その他

緑内障発作と緑内障の種類

2020.10.11

「内科の先生に、お薬を処方したいのだけれど緑内障を悪化させることがあるので内服可能かどうか、眼科の先生に聞いてください。」と言った質問を緑内障の患者様から受ける事があります。ある種の鎮痛剤、睡眠薬、安定剤、消化管運動抑制剤(ブスコパン等)、パーキンソン病治療薬など抗コリン作用のある薬剤を投与されると、瞳孔が拡大し隅角(眼内のお水の出口)が狭くなり、眼内に水がたまり、眼圧が急激に上がってしまうことがあります。「急性緑内障発作」と呼ばれる状態です。緑内障発作を起こすと、瞳孔が拡大し、白目は充血し、すりガラス越しに見ているようにかすみ、視力が低下します。また、眼痛、頭痛、吐き気などを自覚することもあります。こうなってしまったら、直ちに眼科的な治療をして、眼圧を下げなければなりません。高眼圧のまま放置しておくと短期間に失明に至る場合もあります。しかし、この緑内障発作は、全ての緑内障患者様に起こるわけではありません。緑内障は、隅角の広さによって、広隅角緑内障と狭隅角緑内障の2つのタイプに大別されます。緑内障発作は、このうちの狭隅角緑内障の患者様のみに起こります。我が国では緑内障患者様の多くは、広隅角緑内障です。緑内障と診断された方は、ご自分が上記の2つのタイプのどちらの緑内障か、知っておく必要があります。必ず掛かり付けの眼科医に聞いておいてください。一般的に、元々遠視で裸眼視力が良い人は狭隅角のことが多く、その様な方は加齢とともにますます隅角が狭くなり、緑内障発作を起こす可能性が高くなります。年齢が50才以下の方は、たとえ狭隅角であっても、緑内障発作を起こすことは殆どありません。従って、緑内障と診断された方であっても、広隅角緑内障の方、年齢が50才以下の方は、抗コリン剤の投与は可能です。一方、50才以上の狭隅角緑内障の方は出来るだけ抗コリン剤の投与は避けていただくように、内科の担当医にお伝えください。

カテゴリー| 緑内障

飛蚊症

2020.09.07

明るい場所で白い壁などを見ると、黒い点状や斑状のもの、糸状のもの、雲のようなものなどが見えることがあります。蚊が飛んでいる様にも見える事から、その状態を「飛蚊症」と呼んでいます。飛蚊症の正体は、眼の中の硝子体中にある混濁で、これが網膜に映る事で自覚されます。飛蚊症は、問題の無い正常な眼でも出現します。特に近視の強い人の眼にはよく観られます。病的な飛蚊症としては、網膜剥離の際に出てくるものが有名です。網膜剥離は、その前段階として網膜が破れて穴(網膜裂孔)があきますが、その際網膜にある血管も一緒に破れた場合には血液成分が硝子体内に流れ出します。この血液血球成分が、無数の飛蚊症として自覚されます。「眼の中に黒い墨の様なものが流れてきた」と表現する患者さんもおられます。このような飛蚊症は、網膜剥離や網膜裂孔だけではなく、網膜硝子体に出血を来たす病気でも起こり得ます。例えば、糖尿病網膜症、高血圧性網膜症、網膜中心静脈閉塞症などです。さらに出血性の病気以外に、眼内に炎症が起きるぶどう膜炎という病気でも多数の飛蚊症が自覚されます。ぶどう膜炎の仲間には、ベーチェット病、サルコイドーシス、原田病、感染性ぶどう膜炎などがあります。悪性リンパ腫やアミロイドーシスという稀な病気でもなかなか治らない飛蚊症が観察されます。また、リング状のものが見えるという訴えもしばしば聞かれます。これも飛蚊症の1つで、後部硝子体剥離、すなわち網膜に接着していた後部硝子体が網膜から剥がれた時に出現します。その事自体は、病的なものではなく、加齢変化と考えられます。この様に飛蚊症は、正常眼から重篤な病気まで様々な病態で現れます。飛蚊症に気付いたら、必ず眼科的検査を受けるようにしてください。

カテゴリー| 網脈絡膜疾患

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