院長コラム

COLUMN

開業以来20年が経ちました

2022.09.24

 中安眼科クリニックは、平成14年9月1日に開業して以来20年の月日を重ねてまいりました。この間、新患総数66,000人、延べ患者総数497,000人と、大変多くの患者様がご来院され、多大なご支援、ご指導をいただいてまいりました。あっという間の20年間でしたが、健康にも恵まれ、これと言った事故や問題も無く充実した眼科診療に従事できたことは、ご来院いただいた患者様全員のお陰と心より感謝申し上げます。今日まで当クリニックの診療理念として、「医学的根拠に基づいた診療」、「患者様の立場に立った誠実な診療」を掲げてまいりましたが、これからもこの理念を厳守し、患者様一人一人の為の眼科診療に励み、微力ながら皆様のお役に立つことができればと思っております。幸い、かねてより計画していた院内改装工事が無事終了し、本年秋より白内障を始めとする内眼手術が可能となりました。皆様の眼科診療における新たな一助となれば幸いです。
 時代を遡ってみますと、中安清雄(院長祖父)が明治41年(1908年)、現在の静岡県浜松市にて中安内科醫院を開業して以来、父、私と3代にわたって実に114年もの間、継続して医業に従事してまいりました。更に、今後は中安弘毅副院長が中安眼科クリニックを継承し、これまでの診療理念を堅持しつつ、患者様のお役に立てるよう最大限の努力をしていくものと思います。皆様におかれましては、今まで以上に当クリニックに対し、ご支援、ご指導を戴けますよう改めてお願い申し上げる次第です。

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再び「Best Doctors in Japan」

2022.08.05

 前年度(2020-2021)に次いで、今回も「The Best Doctors in Japan 2022-2023」に選出されました。この制度や選出方法については、前回お話しいたしましたので、そちらをお読み下さい。他の医師の推薦によって選出されるというこの制度にどれだけの価値があるのか分かりませんが、兎に角小生を推薦してくださった先生方には謹んで御礼申し上げたいと思います。
 医学生当時「名医たらずとも良医となれ」という教育を受けた事を憶えています。どの様な医師が名医なのか?どうしたら良医になれるのか?名医でなくても良医になれるのか?臨床経験の全く無い医学生がいくら考えても正解に辿り着くことは困難でした。
眼科医になりたての頃、眼科学の世界的権威であった恩師中島章教授から眼科手術に対する心構えとして「迷ったら止めろ」という教えをいただきました。この教えには、「手術というものは、人様の身体を傷つけるものだから、余程慎重にやらなければいけない。どんな小さな手術であっても本人にとっては大きな負担となるから、やらないで済むものならそれに越したことはない。何もしない事が最も正しい治療法になる事もあるのだ。」という意味が込められていたように思います。各々の患者様の立場に立った誠実な医療とは何か、を考える上で大きなヒントになるご教示だと感じました。
 日常生活上なんの不便も感じない患者様や矯正視力(1.0)の患者様に「合併症の無い安全な手術だから。」「歳をとれば必ず進行するから今のうちにやりましょう。」と言って白内障の手術を勧める手術の上手な名医はたくさんおります。一方、「あなたにとってその手術が本当に今必要なのか?落ち着いてもう一度考えてみましょう。」と問いかける眼科医は少なくなったように思います。
 眼科医としての45年間の経験の中で、多少とも他人様に認めてもらえることがあるとすれば、「どの様な眼科医療を患者様に提供する事がBest なのか? 誠実な眼科医療とはなにか?」を常に模索して来たことではないかと思っています。

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副院長からのメッセージ

2022.05.25

 院長が2002年9月に当院を開業してからおかげさまで20年が経とうとしています。
さて、21年目の当院では日帰り手術が施行できる環境を整えるべく計画を立てております。
 白内障手術や緑内障手術、眼瞼下垂や睫毛内反症などの外眼部(まぶた)疾患に対する手術、加齢黄斑変性や網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫などに対して硝子体注射、などの適応がある場合、従来では他院にご紹介して手術を受けていただいておりましたが、今後は当院でも上記の手術が可能となり、皆様の目の健康に一層お役に立てるものと確信しております。
 すでに、院内掲示や当院ホームページの『お知らせ』や『院長コラム』などで一部告知しておりますのでご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、手術室等の新設のため本年8月頃に院内改装工事を計画しております。
 例年頂いている夏季休暇を含めて約3週間ほどの工事期間を予定しております。その間、皆様には大変なご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。定期的な治療や検査、点眼薬やコンタクトレンズの処方の必要な患者様は、あらかじめスタッフにご相談いただきますようお願いいたします。
 具体的な日程は決定次第改めてお知らせいたします。

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新型コロナワクチンの眼科的副反応

2021.10.22

 令和3年10月19日現在、日本における新型コロナウイルスに対するワクチン接種完了者(2回接種者)は8650万人、全人口の68.8%に達したそうです。最近の感染者数急減には、ワクチン接種が大きく貢献しているものと思います。一方、このワクチン接種による副反応についての大規模な調査も報告されています。ファイザー社製のワクチン接種1億回以上を対象にした接種後の副反応報告によると、副反応疑いとして報告された症状疾患は、接種部の腫脹・発赤・疼痛、発熱、倦怠感、頭痛、嘔吐、筋肉痛などが主なものです。しかし、これらの諸症状以外にも、ほとんど全身に渡ってありとあらゆる症状や疾患が報告されています。眼科的な障害もたくさん報告されています。最も多かった症状は、眼(結膜)の充血、眼瞼の腫脹、視力低下、眼のかゆみなどでした。病名としては白内障、緑内障、網膜裂孔、網膜剥離、網膜出血、網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞、結膜炎、強膜炎、虹彩炎、ぶどう膜炎、視神経炎、硝子体混濁、眼球運動障害、光視症などが報告されており、眼科的な副反応もとても多彩です。私の患者様の中にも、1回目の接種後2日目にぶどう膜炎を発症した方がおられました。一週間で炎症は消失し、2回目の接種では全く炎症は出ませんでした。この方は、もともとぶどう膜炎の既往があり、ワクチン接種の副反用かどうか診断に迷う所です。新型コロナウイルス自体も、ワクチン接種も非常にうっとうしいですね。第六波が来ない様に祈るばかりです。皆様、今後も油断無く、感染防止に努めていただきたいと思います。

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副院長に中安弘毅医師就任

2021.03.19

令和3年4月より私の長男中安弘毅医師が、副院長に就任いたします。大学卒業後13年間、大学病院、地方の中核病院等、眼科臨床の最前線で研鑽を積んでまいりました。特に種々の眼科疾患に対するレーザー治療、外眼部小手術、網膜疾患に対する硝子体内薬物注射、眼瞼痙攣に対するボツリヌス注射、白内障手術等の治療法に興味を持っていたようです。その様な臨床経験を活かし、当クリニックでも患者様お一人おひとりの立場に立って、医学的根拠に裏付けられた的確な眼科医療を展開してくれるものと期待しています。

新たに就任する副院長中安弘毅医師をどうか宜しくお願い申し上げます。

院長、副院長の診察日は担当医表でご確認いただき、お間違えの無いようご来院ください。

なお、火曜日の午後は、従来通り安藤玲子医師の担当です。丁寧で優しい診療の安藤先生も、宜しくお願い申し上げます。

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